伝えたいことを整理しよう 障碍者向け職務経歴書の正しい書き方とポイント

履歴書・職務経歴書

履歴書を書き終えてホッと一息ついたあと、次にやってくるのが「職務経歴書」です。

でも実際に書こうとすると、「どこから書けばいいの?」「正社員じゃなかった期間は?」など、悩みが尽きませんよね。

特に障碍者雇用で就職を目指す場合、無理に盛りすぎず、自分のペースで伝えるバランスが大事です。

この記事では、実際に支援を受けながら職務経歴書を作った経験をもとに、「わかりやすく整理するコツ」や「採用担当者が見ているポイント」をやさしく解説していきます。


職務経歴書の目的をまず理解しよう

職務経歴書は、これまでの「働いてきた内容」を伝えるための書類です。履歴書が“どんな人かを知るための紹介状”だとすれば、職務経歴書は“あなたの働く姿をイメージしてもらうための資料”です。

採用担当者は、次のような視点で見ています。

  • どんな仕事をしてきたか
  • どんなスキルを身につけているか
  • 今後どう活かせそうか

つまり、「これまでの経験が応募先の仕事にどうつながるか」が伝わればOK。形式や文章力よりも、情報の整理と伝え方のほうが大事なんです。


書く前に整理したい3つのステップ

① 働いた経歴を時系列で並べる

まずは思い出せる範囲で、これまでの仕事・アルバイト・実習などを時系列で書き出してみましょう。
契約社員やパート、作業所での就労支援も立派な経験です。すべて「働いてきた実績」として扱って大丈夫。

ざっくり書き出した後で、「どんな仕事をしたか」「どんな工夫をしたか」を一行ずつ加えていくと、内容が整理しやすくなります。

② アピールしたい強みを選ぶ

すべてを詰め込みすぎると、読みづらい職務経歴書になってしまいます。
まずは「自分の強み」「周りに褒められたこと」「得意な作業」などを3つほど挙げて、それを中心に構成していきましょう。

たとえば、

  • 丁寧に作業を進められる
  • ミスが少ない
  • 指示に素直に対応できる
  • チームで協力して動ける

こうした部分を具体的なエピソードで書くと、印象に残りやすくなります。

③ 応募先に合わせて表現を調整する

職務経歴書は“使い回し”ではなく、応募する企業に合わせて少しずつ調整するのがおすすめです。
たとえば事務職なら「データ入力の経験」、清掃業なら「丁寧な作業」など、相手の求めるポイントに寄せて書き直すだけで、ぐっと伝わりやすくなります。

この部分は、「障碍者向け履歴書の基本書き方」でも触れたように、「どんな配慮があれば力を発揮できるか」をセットで伝えると効果的です。


書類の構成とレイアウトの基本

項目の順番

職務経歴書の一般的な構成は次の通りです。

  1. 職務経歴概要
  2. 職務経歴(会社名・勤務期間・業務内容)
  3. 活かせるスキル・資格
  4. 自己PR

まず冒頭の「職務経歴概要」で全体を2〜3行にまとめましょう。
たとえば──

「これまで主に清掃業務や軽作業に従事し、チームで協力しながら丁寧に作業を行ってきました。今後は安定して働ける職場で、持続的に力を発揮していきたいと考えています。」

このように簡潔にまとめると、担当者が全体を把握しやすくなります。

レイアウトと形式

A4用紙1〜2枚が目安です。PC作成でも問題ありませんが、フォントや行間をそろえて、見やすさを重視しましょう。
余白をしっかり取り、改行を多めにすると読みやすくなります。

また、勤務期間の表記は「西暦統一」でOKです。
例:2021年4月〜2023年3月 ○○株式会社 清掃スタッフ


よくある失敗パターンと回避法

何をアピールしたいのか分からない

よくあるのが「いろんな業務をやってきたけど、まとまりがない」というパターン。
そんなときは「続けられたこと」「意識して工夫したこと」を中心に書くと、軸が定まります。

たとえば、「体調を整えて休まず出勤した」「報告・連絡・相談を意識した」なども、十分アピールポイントになります。

空白期間をどう書くか迷う

体調の回復や通院などで働いていない時期があっても問題ありません。
正直に「○年○月〜○年○月は療養期間」と書き、「現在は安定して働ける状態です」と添えるだけで十分です。

より具体的な表現の例は、「自己PR文の効果的な書き方」の中でも紹介しています。


書き方のコツ:見せ方を工夫して“読まれやすく”

箇条書きを使って整理する

文章ばかりだと読み手が疲れてしまいます。
箇条書きを使って「できること」や「担当した作業」を並べると、ぐっと見やすくなります。

たとえば:

  • 資料のコピーや整理
  • 事務所内の清掃・備品補充
  • データ入力(Word・Excel使用)

読みやすさを意識するだけで、印象が良くなります。

自己PRは“働く姿”をイメージできる内容に

自己PR欄は、履歴書と重複してもOKです。
ただし「働くときの姿勢」や「心がけていること」を具体的に書くと、より伝わりやすくなります。

「丁寧に確認してから行動する」「体調管理を意識している」など、あなたらしい一文を添えてみましょう。


提出前のチェックリスト

  • 誤字脱字がないか
  • 日付・氏名・連絡先が正しいか
  • 職歴の順番が履歴書と一致しているか
  • 全体の印刷バランスが整っているか

ここをしっかり確認するだけで、提出後のトラブルを防げます。
不安がある場合は、支援機関や家族に見てもらうのもおすすめです。


まとめ:シンプルに“伝わる”職務経歴書を

職務経歴書は、派手に飾るよりも「伝えたいことが整理されている」ことが一番大切です。
完璧を目指す必要はありません。自分の経験を丁寧に書くだけでも、誠実な印象になります。

焦らず、自分のペースで作っていきましょう。
そして、履歴書・職務経歴書・自己PRの3つをうまくつなげることで、あなたの“働く姿”がしっかり伝わるはずです。

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