就職活動を始めるとき、最初に立ちはだかるのが「履歴書づくり」。
書き方ひとつで印象が変わるといわれるけど、実際どこに気をつければいいのか迷いますよね。特に障碍者採用を目指す場合、「どこまで書くか」「どう伝えるか」など、一般的なマニュアルだけではカバーしきれない部分も多いです。
この記事では、実際に就労支援を経て就職活動をした経験をもとに、履歴書の基本から見落としがちなポイントまで、やさしく解説していきます。
履歴書の目的をまず理解しよう
履歴書を書くとき、最初に意識しておきたいのは「目的」です。履歴書は“合否を決めるための書類”ではなく、“面接に進むための入り口”という位置づけになります。
採用担当者は、履歴書を通して次の3つを見ています。
- 基本的な情報が整っているか
- 誤字脱字や乱れがないか(丁寧さ・誠実さのチェック)
- 応募動機や自己PRに一貫性があるか
つまり、「この人と会って話してみたい」と思ってもらえる内容にすることがゴールです。見栄えよりも、“伝わりやすさ”を意識しましょう。
障碍者向け履歴書で気をつけたいポイント
障害に関する記載の仕方
もっとも悩みやすいのが、「障害欄をどう書くか」という部分です。結論から言うと、“配慮が必要な点を簡潔に書く”ことがポイントです。
たとえば「長時間の立ち仕事が難しいため、座って作業できる環境を希望しています」など、具体的かつ前向きな書き方が望ましいです。
医療的な診断名や細かい症状の説明までは不要です。むしろ「仕事を続けるためにどんな工夫をしているか」「どういう配慮があれば力を発揮できるか」を伝えるほうが印象が良くなります。
志望動機は「できること」から書こう
履歴書で注目される欄のひとつが志望動機です。障碍者雇用の場合、「支援を受けながら働きたい」や「安定して長く続けたい」といった理由が多いですが、これだけでは少し抽象的です。
おすすめは、“自分ができること”を中心に構成すること。
「以前の職場での経験を活かして事務サポートをしたい」「通勤しやすい距離で長く働ける環境を探しています」など、現実的で前向きな表現が好まれます。
書き方の基本マナーと構成
手書きかPC作成か?
最近では、障碍者雇用の現場でもPC作成の履歴書が増えています。特に発達障害や身体障害などで字を書くことが負担になる場合、無理せずパソコンで作ってOKです。
ただし、提出先の企業が「手書き指定」の場合はそのルールに従いましょう。
印刷するときはA4サイズで統一し、余白やレイアウトが崩れないように確認を。フォントは「MS明朝」や「游ゴシック」など、読みやすく落ち着いたものを選ぶのがおすすめです。
写真は「清潔感重視」で
履歴書写真は第一印象を左右します。必ずスーツ着用で撮影し、背景は白か水色を選びましょう。表情は“少し微笑む程度”が理想です。
写真館で撮るのが確実ですが、就労移行支援事業所などでも撮影サポートをしてくれることがあります。
詳しいポイントは関連記事の「自己PR文の効果的な書き方」でも触れていますが、印象を整えることは全体の信頼感にもつながります。
ありがちな失敗とその防ぎ方
誤字脱字チェックを怠る
一番もったいないのが、誤字脱字や記入漏れ。意外と多いのが「日付の記入ミス」や「企業名の漢字間違い」です。応募書類全体を通して一度声に出して読むと、ミスを発見しやすくなります。
また、複数の企業に応募する際は、職務経歴書との内容がずれていないかも要確認です。職歴の順序や勤務期間が一致していないと、印象が悪くなることがあります。
こうしたまとめ方のコツは「職務経歴書のまとめ方とポイント」の記事でも詳しく紹介しています。
障害欄を空欄にしてしまう
書くのが怖いからといって空欄にするのはNGです。書かないと「なぜ空欄なんだろう?」と採用担当者が不安に感じることもあります。
記載内容に迷う場合は、支援機関のスタッフやキャリアカウンセラーに相談して、文面を一緒に考えてもらうのも良い方法です。
履歴書を書く前にやっておきたい準備
書き始める前に下書きを
いきなり清書しようとすると、ミスしたときに手間が増えます。まずはコピー用紙やメモ帳などに「下書き」を作ってから清書するのがおすすめです。
特に志望動機や自己PRの部分は、何度か書き直して“自分の言葉”で伝えられるようにしましょう。
周囲に添削してもらう
自分では気づきにくい部分を第三者に見てもらうのも効果的です。就労移行支援事業所やハローワークの障害者窓口などでは、履歴書のチェックや添削を行ってくれます。
小さな言い回しの違いで印象が大きく変わることもあるので、積極的に活用してみましょう。
まとめ:自分らしさを伝える履歴書を
履歴書は単なる“書類”ではなく、あなたの歩んできた道を伝えるツールです。障害のことを隠すよりも、「どうすれば自分が力を発揮できるか」を正直に書くことが、結果的にマッチングの成功につながります。
採用担当者は、完璧な文章よりも“誠実さ”を見ています。焦らず、自分のペースで仕上げていきましょう。



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